この業界とキャリアについて
仕事内容は熱帯魚のブリーダーと販売です。海外で捕まえてきた熱帯魚から卵を産ませて繁殖させています。早ければ一日で生まれる種類もあるんです。
大学時代から研究しており熱帯魚の世界では結構有名なんです。この業界を30年ぐらいされている方で私を知らないという人のほうが珍しいでしょう。
他の人との違いですか?キャリアが絶対的に違います。世界で初めて繁殖させた種類もありますし、熱帯魚や淡水魚の繁殖に関する本を私以外に詳しく書ける人はいません。
グッピーの観賞用の飼育大会の審査員を20年以上していたこともあります。えさの与え方や環境変化で魚の見栄えも変わるんです。
印象に残っている事としては、まだ新幹線がない時代に国鉄で段ボールに酸素を入れて魚たちを運んでいたことですかね。昔は関西で高く売れたんです。
これまでに150~200種類の繁殖を行ってきました。ちなみにグッピーは1匹の親から数種類もの魚が産まれます。
魚の動きによって雄雌の違いやどれとどれが仲良しなのかも分かりますよ。
この業界には夢があります。誰かが持ってきた魚や見つけた魚をどうするか?ではなく、新しい魚を発見しいかに上手く繁殖させるかが楽しみなんです。
皆さまにメッセージ
熱帯魚をこれから飼おうと思っている方は、飼う人の生活や性格に合った魚がいるのでよく考えて種類を選ぶことをお勧めします。
飼ってから特に気を付けて頂きたいのですが、水槽の水替えは温度に気を付けていただけると魚への負担が減ります。
編集後記
水槽の数が200を超えていた時もあったそうで、「一人ではそれくらいが限界だな」と笑っていらっしゃいましたがとんでもない数ですよね!現在は縮小されて育てられているようですが、もちろん今でも研究はされているようです。
熱帯魚の繁殖や飼育に興味がある方は、専門的な話なんかも聞けて面白いかもしれませんね。