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わんにゃんHOUSEは、訪問させていただいたペット関連企業のインタビュー記事を皆さまにご紹介します♪ (掲載店舗募集中)

トレーナー 大村亜津子さま

プロフィール

18歳から単身レース界に。フォーミュラーレーシングドライバーとして国内外のレースシーンで活躍。伝説の女性レーサーとして名をはせる。レーサーを引退後ドッグトレーナーの資格を取り、5年前に起業。2015年3月にペットサロンをオープンさせる。現在、トリミングサロン、ペットホテル、トレーニングといったサービスを提供している。

起業のきっかけ

フォーミュラーレーシングドライバーとして数多くの国内外のレースに参戦してきました。しかし表彰台に上がりながらも、実は自分の居場所はここではないと感じていたのです。いつも死と隣り合わせの世界の中で、心の安らぎは愛犬と過ごす時間だけでした。「いつも自分らしくいられる動物を中心とした仕事をするのも悪くない。」と、そんなことを思う日々が続いていました。

ある日のことです。地方開催レースの帰り道に大怪我をしていた犬に出逢いました。おそらく車で轢かれたのでしょう。車という人間の道具で犠牲になる動物たちに何か報いることができたらと。今まで漠然として考えていたことが、その瞬間に動物と共に生きる決意に変わりました。

レーサー引退後、ドッグトレーナーの勉強だけでなく動物看護士としても経験を積みました。多角的なアドバイスが必要だと考えたからです。

実は10年ほど前にも犬の幼稚園の構想はあったんです。でも、そのころの日本はまだまだ子犬のトレーニングは浸透していなかったんです。だから時代が追いつくのを持った感じですね。

具体的な事業内容

犬が自ら来店したがるお店を目指しながら、トリミングやペットホテル・一時預かり等をしています。ペットホテルといえばペットをゲージに入れて預かるという方法が一般的ですが、その常識を打ち破りスタッフが一緒の布団で添い寝をするスタイルで24時間ペットのお預かりをしています。

起業するにあたり大変だったこと

私の人生はミスの連続で。それでもアプローチ方法を微妙に変えて軌道修正をしながら行動してきました。今回も何とかなるだろうと。だから失敗するのが怖くてやらないという選択肢はなかったですね。

ただし思い付きの行動ではありません。しっかりと準備期間も勉強期間も、リサーチもした上での起業だったことは自信を持って言えます。そしてチャンスが来た瞬間に迷いなく飛び乗ったという感じです。

今後の展開

将来的には総合的なペット関連事業として展開していきたいですね。ペットは家族の一員です。そうなるとメモリアル事業も必要になると思いますし、ペット一緒に宿泊できるドッグパークも開園したいです。同時にペットファーストの考えを理解できるスタッフも増やしていく必要がありますね。

私の最終目標は動物保護の事業家です。それも非営利団体ではなく、しっかりと社会貢献をしながら事業として利益を上げていくこと。そのためには今あるコミュニティやネットワークをさらに広げて行かなければと思っています。

起業を考えている方にメッセージ

レーサー時代は無理に頑張ろうとし過ぎて余計にストレスや疲労がたまるということがよくありました。そんな自分が今は全く疲れや辛さを感じなくなりました。本当に自分がやりたいことをやっているからでしょうか。もちろん判断を間違えることも後悔することもあります。でもそれはきっと、「失敗」ではなく「それではダメ」がわかっただけ。何が問題なのかがわかったら、またトライしての繰り返し。いつだってなんだってトライ&エラーの繰り返し。大切なのはトライし続けること。私はレーサー時代からそうやって生きてきました。今でもそのやり方は変わりませんね。